そもそも貿易実務検定とは
貿易実務検定とは、日本貿易実務検定協会が主催する、貿易に関する知識や貿易に必要な英語力の有無を測る検定試験です。
平成10年度から続いている歴史がある検定試験です。
近年、グローバル化の進展により、日本国内中心の競争のみならず、世界全体との競争も重要度が増しています。もちろん、国際的な貿易も含まれます。
したがって、貿易に関する正しい知識、運用方法、経験がますます重要になります。貿易実務検定の勉強を通して、このようなスキルを身につけることができるでしょう。
また貿易実務検定に挑戦することで、貿易実務に関する知識を増やし、実務遂行能力をも向上させることができるでしょう。
主催する日本貿易実務検定協会の言葉を借りると、「貿易のエキスパート」になることができます。
貿易実務検定には、A級、B級、C級の3つの級が設けられています。A級が最も程度が高く、C級が最も程度が低いです。
各級、受験資格はありませんが、初めて同検定を受験する際は、C級から順番に挑戦するとまんべんなく知識を頭に入れられるのでおすすめです。
合格率もさほど低くないので、しっかり勉強すれば合格できます。
貿易実務検定は試験概要
B,C級は年に複数回試験が開催され、インターネット環境があれば自宅からでも受験することができます。
問題はすべて選択問題です。
対して、A級は年に1回、指定された試験会場で試験が行われます。
問題は選択問題に加えて、記述問題もあります。
A級とB級は実務経験がある人向けの試験なので、それなりに難度は高く、貿易会社の社員も受験することが往々にしてあります。
また、同検定に合格することで、昇給や手当の支給が出る企業もあります。
どの級においても、試験は「貿易実務に関する問題」と「貿易に関する英語問題」で構成されています。貿易実務のみならず英語力も問われます。
級が上がれば、その傾向は顕著になるようです。
貿易実務検定の履歴書への記入方法
令和■年■月■日 貿易実務検定 N級 合格
以上のように記入すれば十分でしょう。
ここで注意したいことは、取得した年月日を正確に記入することです。
どの資格を記載する際にも、当然のことですが、資格の名称は正確に記入しましょう。
貿易実務検定は就活に役立つのか。評価されるのは何級からか。
貿易会社への就活でアピールできるかもしれません。
この試験の内容的に当たり前すぎるアンサーですが、貿易会社への就活で利用できます。同検定に合格することで、貿易実務に関する一通りの知識と英語力が証明できます。
難易度的にも、B級以上は必要です。
しかし、注意すべきなのは、この検定資格は、独占資格ではないので、資格を持っているからといって特別できる仕事があるわけではありません。
しかも、貿易実務検定は社会人が受験者のほとんどを占めますので、入社後に合格を目指すことも十分に可能です。
貿易実務検定のまとめ
ここまで、貿易実務検定の履歴書への記入方法、就職に役立つのか、そしてどの級からなら履歴書に書けるのか、について解説してきました。
- 記入方法:令和○年○月○日 貿易実務検定 N級 合格
- 貿易会社への就活でアピールできるかも
- B級以上は必要
- この資格を持っていることで評価される分野もあります