そもそもIoT検定とは
IoTとは、「Internet of Things」の略称であり、「モノのインターネット」を意味します。具体的には、従来インターネットに接続していなかったもの、住宅、家電、車、電子機器などをインターネットに接続することで相互に情報通信する仕組みのことを指します。
IoTが浸透することで、いままでに無かった価値やサービスが生まれることが期待されています。
前置きが長くなりましたが、やっとIoT検定の話に移ります。
IoT検定はIoTに関わる知識やスキルを可視化して、より一層IoTを普及させることを目的とした検定試験です。
同試験では、IoTの企画・開発・システムの自動化などの必要な知識が問われます。
2016年に第一回試験が実施された、とても新しい試験です。
試験を受ける前に必ずIoT検定の公式サイトで試験要領を確認してください。
IOT検定の試験概要
IoT検定は、試験のレベルごとに4つの区分があります。
レベルが低い順に下記のとおりです。
ユーザー試験パワー・ユーザー
レベル1試験プロフェッショナル・コーディネータ
レベル2試験プロフェッショナル・エンジニア
レベル3試験プロフェッショナル・アーキテクト
*レベル2、レベル3に関しては、いまだ実施されたことがない。(2022年7月15日現在)
試験は通年開催されており、受験者は各々の都合に合わせて受験することが可能です。
試験の情報は、ユーザー試験とレベル1試験しか公表されおらず、レベル2、レベル3試験については採点方法や実施形式等の内容はおろか実施されたことすらありません。(2022年7月15日現在)
ユーザー試験では、3択の選択問題が出題され、CBT方式で実施されます。ユーザー試験には合否判定がありません。かわりに、得点率に応じた「グレード」なるものが授けられます。下記の通りです。
・グレードA=正答率86〜100%
・グレードB=正答率76〜85%
・グレードC=正答率66〜75%
66%以下の得点率の場合は、グレードは与えられません。
続いて、レベル1試験では、4択の選択問題が70題出され、60%以上の正解で合格することができます。こちらもCBT方式で行われます。
IOT検定の履歴書への記入方法
IOT検定の履歴書への書き方は、
令和4年7月11日 IoT検定 ユーザー試験パワー・ユーザー グレードA 取得
もしくは
令和4年7月11日 IoT検定 プロフェッショナル・コーディネータ レベルN試験合格
以上のように記入すれば十分でしょう。
ここで注意したいことは、取得した年月日を正確に記入することです。
どの資格を記載する際にも、当然のことですが、資格の名称は正確に記入しましょう。
今後、レベル2、レベル3試験が実施された場合、試験の評価方法によって記入方法が変わる場合があることをご承知おきください。
IOT検定は就活に役立つのか。
この資格を持っていることが採用の決定打になることはないです。
この検定資格は、独占資格ではないので、資格を持っているからといって特別できる仕事があるわけではありません。しかも、IoT検定は社会人が受験者のほとんどを占めますので、入社後に合格を目指すことも十分に可能です。
知名度がなく歴史も浅いうえ、試験もまだ未完成です。
しかし、少なくとも今後10年においてIoTは非常に重要なキーワードですので、もしかしたIoT検定が日の目を浴びるかもしれません。先行投資も兼ねて、受験を検討してみてはいかがでしょうか。おすすめはしません。
補足ですが、IT系の資格が欲しい方は、IoT検定ではなく、情報セキュリティスペシャリストやネットワークスペシャリストなどの国家資格を取得した方が、今後役立つ機会があるかもしれません。しかし、難易度は高く合格率も低いので、(当たり前ですが)受験する際は下調べを入念に行い、しっかりと対策したうえで臨むようにしましょう。
日本国内のIT人材は現在不足しており、将来的に人材不足がより深刻になっていくことが予想されます。国家資格を取るまで至らなくとも、IoTの知識を身につけることは大変意義のあることです。合否に関わらず、その知識がおおいに役立つ日も遠くないはずです。
IOT検定の履歴書のまとめ
ここまで、IoT検定の履歴書への記入方法、就職に役立つのか、そしてどの級からなら履歴書に書けるのか、について解説してきました。
- 記入方法:
令和4年7月11日 IoT検定 ユーザー試験パワー・ユーザー グレードA 取得
- 記入方法:
令和4年7月11日 令和4年7月11日 IoT検定 プロフェッショナル・コーディネータ レベルN試験 合格
- 就職には役立たない
- IT系の資格なら国家資格を目指そう。