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そもそもインバウンド実務主任者認定試験とは
そもそもインバウンドとは、英語のinboundから来ており、外から入ってくるという意味があります。
そしてこれから説明する、インバウンドとはビジネス用語であり、外から日本に入ってくる旅行、いわゆる訪日外国人旅行のことを指し、それの増加を目的としています。
今回は、インバウンドに関する資格である「インバウンド実務主任者認定試験」について紹介していきます。
インバウンド実務主任者認定試験とは、2017年7月から一般財団法人全日情報学習振興協会が主催しており、インバウンドビジネスに関する必要な知識はもちろん、各国の特徴や消費動向などの傾向といったインバウンドに関わっている事項を網羅し、その事項を身につけているかを認定する資格のことです。
近年はインバウンド数が増加していましたが、コロナ渦の影響で2021年ではインバウンド数が25万人ほど減少していました。しかし、今年2022年6月から外国人観光客の受け入れが再開し、需要が高まりつつあります。
試験概要
この資格の試験はレベルの分類はありません。
試験内容は、以下に示した13個の課題で成り立っています。
・第1課題「観光総論」
・第2課題「インバウンド総論」
・第3課題「インバウンドの現状と動向」
・第4課題「インバウンドと消費」
・第5課題「インバウンドとビジネス」
・第6課題「インバウンドとニューツーリズム」
・第7課題「訪日外国人の理解」
・第8課題「訪日外国人の対応」
・第9課題「インバウンドの集客」
・第10課題「インバウンドとテーマ別観光街づくり」
・第11課題「国内旅行」
・第12課題「アフターコロナのインバウンド」
・第13課題「テーマ別選択問題」
第13課題では、
①インバウンドに関する法律
②インバウンドに関する時事問題
③インバウンドのウェブプロモーション
④英語・中国語(簡体字)・韓国語のどれか1つの言語で日本の歴史や文化などを答える
のどれか1つのテーマを選んで回答します。
これらの問題数は87問あり、第1課題〜第12課題は84問で各1点、第13課題はテーマ1つで3問あり各2点と採点されます。
合格基準は90点のうち、8割以上の72点以上です。
この合格基準から見ると難易度が高く、年々難化傾向にあります。
しかし加点制度があり、以下の外国語検定資格のどれか1つ取得していたら6点もらえます。
①英語
TOEIC L&R 600点以上、TOEFL(iBT) 62点以上、英検 2級以上、
国際連合公用語英語検定試験 B級以上
②中国語
中国語検定 3級以上、HSK 3級以上
③韓国語
ハングル能力検定試験 3級以上、TOPIK 3級以上
④ドイツ語
ドイツ語技能検定試験 2級以上
⑤フランス語
実用フランス語技能検定試験 準2級以上
⑥スペイン語
スペイン語技能検定 4級以上、DELE B1以上
⑦イタリア語
実用イタリア語検定試験 3級以上
⑧ロシア語
ロシア語能力検定試験 2級以上
⑨タイ語
実用タイ語検定試験 準2級以上
⑩インドネシア語
インドネシア語技能検定試験 B級以上
ただしこの制度を利用する際は、試験申し込み時に「加点申請書類」という書類を提出する必要があります。
受験料は11,000円です。
試験方法はマークシート形式で行われ、試験時間は10:00〜12:15の120分で行われます。
この検定では試験時間より遅刻すると受験できなくなりますので、絶対に遅れないようにしましょう。
インバウンド実務主任者試験の履歴書への記入方法
- 令和N年N月N日 インバウンド実務主任者認定試験 取得
以上のように記入すれば十分でしょう。
ここで注意したいことは、取得した年月日を正確に記入することです。
どの資格を記載する際にも、当然のことですが、資格の名称は正確に記入しましょう。
インバウンド実務主任者試験は就活に役立つのか。
絶対に就活する際に必要な資格ではありませんが、インバウンド業界や観光業界に興味がある、あるいは働いている方はもちろん、小売業や飲食業、レジャー施設で働いている方、不動産業界や公務員の方、そしてメーカーに携わっている方と、日常生活に関わる全ての職業におすすめできます。
合格者には合格証明書・認定カード・合格者ロゴが貰え、合格者ロゴは、名刺に使え、インバウンドの知識を身につけたことのアピールができます。さらに、企業の研修講師あるいはインストラクターとして働けたり、就活時の自己PRの材料になったり、ビジネス事業に役に立ったりできるメリットのある資格です。
さらにこの資格は特殊で、取得してから長期間経つと知識が薄れる、法律や社会問題の変化があるという理由から、認定カードに有効期限が付いており、更新するには定期講習という講義や更新テストを受け、認定カードを更新する必要があります。
ただしこれは認定カードを使い続けるために必要な制度で、履歴書に書けなくなるというわけではありません。
インバウンド実務主任者試験の履歴書のまとめ
ここまで、インバウンド実務主任者認定検定の履歴書への記入方法、就職に役立つのか、そしてどの級からなら履歴書に書けるのか、について解説してきました。
- インバウンドの需要が高まっている。
- 試験内容が難化傾向にあるため、試験対策を。
- 記入方法:令和N年N月N日 インバウンド実務主任者認定試験 取得
- インバウンド事業に興味のある方にも。日常生活に関わる仕事に携わっている方にもおすすめできる資格