個人情報保護実務検定は、個人情報保護法の理解と、個人情報の適法かつ適正な利用に関する実践力を身につけることを目的とした検定です。この検定は一般の方から企業の従業員まで幅広い対象者に向けて設計されており、1級と2級の2つのレベルがあります。どちらの級も、個人情報の取り扱いに関する知識を深め、実務での適切な対応能力を身につけるためのものです。
検定の受験資格に特別な要件はありません。受験料は、1級が11,000円(税込)、2級が8,800円(税込)で、学割も適用可能です。試験は年4回(5月、8月、11月、2月)実施され、申込期間は例年、1月中旬から4月中旬、4月中旬から7月中旬、7月下旬から10月中旬となっています。合格基準は、課題Ⅰ・課題Ⅱが合計70%以上とされています。
試験内容としては、個人識別情報、個人属性情報、個人の行動・趣向情報、その他の個人情報などが含まれ、プライバシーマーク制度やISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)、リスク管理とセキュリティ対策などが評価されます。
合格者には、ロゴマークの使用が許可され、合格証書や認定カードが交付されます。また、個人情報保護実務検定1級合格者でマイナンバー実務検定2級以上の合格者は、個人情報保護士として認定される特典があります。
合格率は公開されていませんが、平均合格率は約37.3%とされており、難易度は普通からやや難しい程度とされています。勉強方法としては、公式テキストや過去問題集の活用が推奨されています。また、法律の条文やガイドラインの読解も効果的です。