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臨床検査技師は病院やクリニックなどで活躍する医師の指示のもとで様々な検査を行っています。臨床検査技師が行う臨床検査によって病気の早期発見ができるなどその存在は私たちの生活には欠かせません。臨床検査技師は検査が主な業務内容となってくるため、人によっては毎日同じことの繰り返しとなってしまうかもしれないでしょう。そのような中で自分自身を成長させるスキルアップのために臨床検査技師以外の資格を追加で取る人もいるようです。
ではどのような資格がスキルアップにはお勧めなのでしょうか。今回はそのことに関して説明していきたいと思います。
臨床検査技師は就職難!?
現在医療は進歩し続けています。それに伴い、検査の機械化も進んでいます。臨床検査技師の検体検査業務はこれまでに比べて少なくなってきているのは事実です。しかし、心電図や脳波による波形の確認や、超音波検査や細胞診は機械だけで済ませられません。そのため臨床検査技師の資格をとった後、スキルアップしようと超音波検査士などの追加資格を取得する方も多いです。そのような資格を取ることで就職する際に有利になると考えられます。
スキルアップするためのおすすめの資格
今回紹介する臨床検査技師としてのスキルアップのための資格としては以下の資格が挙げられます。
【超音波検査士】
超音波検査士の資格は5部門に分かれています。超音波検査自体はこの資格がなくても臨床検査技師の資格を持っていれば行うことはできます。しかし医療技術の進歩から高度なスキルを求められ始めており、この資格を取得することは超音波医学の専門的な知識をもっているとみなされます。臨床検査技師の資格を持っていれば受験資格が獲得できる超音波検査士の資格はスキルアップするのにおすすめの資格とも言えるでしょう。
【細胞検査士】
細胞検査士はがん細胞などの悪性細胞を発見する細胞診を行う際に重要な役悪を担っています。実際には患者さんの身体から採取された細胞を、標本にして染色し、それを顕微鏡で観察しています。細胞検査士は正確さと高い能力が要求されています。この資格は臨床検査技師のみに受験資格が与えられていて近年、がん患者も増えていることからスキルアップをするためにおすすめの資格です。
【二級臨床検査士・一級臨床検査士】
二級臨床検査士は臨床検査技師国家試験に合格し、臨床検査技師の資格を持っている方のみが受験できます。臨床検査技師であるということはすでに受験資格を持っているということなのです。この資格を持つことで血液学、微生物学、臨床化学など様々な分野における検査の原理や基本的な知識、技術をもっていることを証明できるのです。また二級臨床検査士の資格を取得し一定期間の実務を行えば一級臨床検査士の受験資格も得ることができます。難易度も高いものとなっておりスキルアップには最適の資格です。
【その他】
そのほかにもスキルアップするためにおすすめの資格として緊急臨床検査士、認定輸血検査技師、認定臨床微生物検査技師、消化器内視鏡技師、日本糖尿病療養指導士、臨床細胞遺伝学認定士、体外受精コーディネーター、認定臨床エンブリオロジスト、生殖補助医療胚培養士などがスキルアップにおすすめと言えます。
どの資格もより専門的な知識を必要とし、スキルアップをしたいと考えている方はどの分野の資格を取得したいのかよく考え目指すと良いでしょう。
臨床検査技師のスキルアップに関するまとめ
臨床検査技師は検査の機械化が進むにつれ就職難になるのではないかとも言われ始めています。
しかし全てを機械化とすることは難しく人の目が必要となる検査もたくさんあります。臨床検査技師の存在は今後も欠かせません。しかしより専門的な技術や知識を持つことは今後さらに重要となってくるでしょう。ぜひスキルアップのためにも臨床検査技師単独ではなく、他の資格を取得することも考えてみてはいかがでしょうか。