コンテンツ
- 1 ルワンダの過去・今について知ろう
- 2 ルワンダの今 ジェノサイドを語る被害者と加害者
- 3 ルワンダの祈り―内戦を生きのびた家族の物語
- 4 ジェノサイド再考―歴史のなかのルワンダ―
- 5 ジェノサイドの丘〈上〉―ルワンダ虐殺の隠された真実
- 6 隣人が殺人者に変わる時 和解への道―ルワンダ・ジェノサイドの証言
- 7 ホテル・ルワンダの男
- 8 なぜ、世界はルワンダを救えなかったのか―PKO司令官の手記
- 9 ルワンダ ジェノサイドから生まれて
- 10 あれから ─ ルワンダ ジェノサイドから生まれて
- 11 ゆるしへの道
- 12 ルワンダ中央銀行総裁日記 (中公新書)
- 13 「悲劇のルワンダ 希望の義足」 ―走破せよ 大志への道 プロジェクトX~挑戦者たち~
- 14 義足と歩む ルワンダに生きる日本人義肢装具士
- 15 ルワンダでタイ料理屋をひらく
- 16 希望、きこえる? ルワンダのラジオに子どもの歌が流れた日
【早速目次/中身を確認する】
- 「悲劇のルワンダ 希望の義足」 ―走破せよ 大志への道 プロジェクトX~挑戦者たち~
- ルワンダでタイ料理屋をひらく
- ルワンダ中央銀行総裁日記
- 希望、きこえる? ルワンダのラジオに子どもの歌が流れた日
- 義足と歩む: ルワンダに生きる日本人義肢装具士
ルワンダの過去・今について知ろう
ルワンダについてどのくらいまで知っていますでしょうか。アフリカの中央に位置しているこの小国は過去には大きなジェノサイドがあり、政治的にも混乱していましたが、現在は経済急成長の背景に新たなビジネスを生み出しており、海外投資の誘致も積極的です。下記ではこのようなルワンダの過去や現在を知ることができる書籍を紹介します。ぜひルワンダについて勉強してみましょう。
ルワンダの今 ジェノサイドを語る被害者と加害者
ジェノサイドの加害者・被害者がその後どのようにして共生しているのか?ルワンダの大虐殺のその後を、2年にわたるフィールドワークを通じてまとめた本です。近年IT先進国としても名前が上がるようになったルワンダですが、実際の現地の人たちがいかにして事件を乗り越えて前を向くようになったかを知ることができます。
ルワンダの祈り―内戦を生きのびた家族の物語
イスラム過激派の取材でも知られるフリージャーナリストだった後藤健二さんの著書です。虐殺から10年以上経過したあとのルワンダを取材し、まとめた本になります。年月が経過してもなお残る虐殺の影の中で生きる人たちを紹介しています。内容としては残酷なものもありますが、小学校高学年からも読めるわかりやすい表現で書かれています。
ジェノサイド再考―歴史のなかのルワンダ―
ルワンダ虐殺を「多数派部族による少数派の虐殺」という標準化した見方で終わらせないための本です。著者はジェノサイド前後の資料も丹念に調べあげ、ジェノサイドが起こった経緯やその後のルワンダの在り方、また国際社会との関わりを含めて「もしこうなっていたらジェノサイドは起きなかったのではないか」まで考えを巡らせています
ジェノサイドの丘〈上〉―ルワンダ虐殺の隠された真実
アメリカのフリージャーナリストが、ルワンダのジェノサイドについて丹念に取材をしてまとめたルポタージュです。数字のおぞましさのみが先行するこの事件が、どんな状況でどのように実行されたのかを丁寧に取材しています。そして、その間に国際社会がどのような動きを見せていたのかも含めて、客観的にまとめられた一冊です。
隣人が殺人者に変わる時 和解への道―ルワンダ・ジェノサイドの証言
ルワンダの虐殺をまとめた3部作の完結編になります。「生存者編」「加害者編」を経て、いかにして残った人々が隣人になっていくのかに焦点を当てています。ルワンダの復興にあたり、現地の人々の気持ちだけでなくその裏でどのような国際的な動きがあるかまで解説を行なっています。ルワンダの虐殺が、決して別世界のことではないと痛感する一冊です。
ホテル・ルワンダの男
大虐殺の中で1200人以上の命を救った映画「ホテル・ルワンダ」のモデル本人が、自らの体験を書き記したノンフィクション本です。ルワンダの生活習慣や文化を紹介しながら、ジェノサイド中に起こった出来事を詳細に記しています。また、体験者として感じる不公平な国連の対応などに対しての意見もあり、当事者の切実な思いを感じる一冊です。
なぜ、世界はルワンダを救えなかったのか―PKO司令官の手記
ジェノサイドが起こっている現地に駐在していた国連PKO部隊司令官の手記です。虐殺がどのように行われていたか、その間自分たちが何をしていたのかを当事者の言葉で語っています。膨大な情報量と複雑性のため文字数も多く、かなり重々しい内容の本ですが、それだけに歴史の重さを感じる一冊になっています。
ルワンダ ジェノサイドから生まれて
1994年にルワンダで起きたジェノサイドで、死亡者数や手足を失った人の他にも大きな問題となっている「女性の性被害とその後」について語った本です。虐殺で多くの命が奪われた一方で、性被害の末におよそ2万人もの子供が誕生しました。多く報道されない、しかし現地では確実に残っている事実を浮き彫りにした写真集のような一冊です。
あれから ─ ルワンダ ジェノサイドから生まれて
虐殺中の性被害の末に生まれた子供についてまとめられた「ルワンダ ジェノサイドから生まれて」で出会った親子のその後を紹介する本です。16組の親子の取材を通して、事件のその後も生き続ける現地民の気持ちを伝えています。前作と同じく写真とシンプルな文章で構成されており、強い印象が残る一冊となっています。
ゆるしへの道
ルワンダ虐殺を生き延びた女性が、どのような気持ちでこれから生きていく希望を見出していったかを紹介する本です。主に宗教的な祈りやゆるしが希望となっていくのですが、それが事件の悲惨さやその後の自らの状況にどのように影響していったのかが詳細に綴られています。
ルワンダ中央銀行総裁日記 (中公新書)
ルワンダのジェノサイドが起こるより以前、日本銀行からルワンダの中央銀行総裁として赴任した著者のノンフィクション物語です。この本の中で直接的にジェノサイドには触れていませんが、その後のアフリカ経済に影響する礎を築いた経緯を学べます。文化や教養レベルの異なる異国で、いかにして経済の基礎を築いていくのか?小説と言えるほどの熱いストーリーがあります。
「悲劇のルワンダ 希望の義足」 ―走破せよ 大志への道 プロジェクトX~挑戦者たち~
ルワンダで義足を作って現地民をサポートする、一人の日本人女性に焦点を当てたドキュメンタリー本です。大虐殺があってから、いかにして現地の人々が立ち直っていくのか、日本人の作った義足がそこでどんな意味を持ったのかを知ることができます。電子版で気軽に読めるページ数ですので、電車移動やちょっとした読書でも読み切ることができます。
義足と歩む ルワンダに生きる日本人義肢装具士
乙武洋匡さんがTwitterで紹介したこともある、ルワンダで活躍する一人の日本人の義肢装具士を紹介する本です。虐殺をきっかけに手足を失った人たちを支援するために、現地に移住して活動を続ける姿を伝えています。事件を乗り越えようとするルワンダと、そこに生きる人たちとの交流が、中学生などでも読める文章で綴られています。
ルワンダでタイ料理屋をひらく
元リクルートのシングルマザーが、わずかなツテと思いつきでルワンダにタイ料理店を開く話をまとめた本です。軽快な文章で書かれていますが、濃厚なエピソードが多数収録されています。海外でのビジネスを学べるだけでなく、海外に行ったシングルマザーとしての親子の気持ちや今のルワンダの人々を知るという点でも、読み応えのある一冊になっています。
希望、きこえる? ルワンダのラジオに子どもの歌が流れた日
ルワンダで働くユニセフ職員の著者が、ルワンダ国内に子供向けのラジオ番組を届けたプロジェクトをまとめた本です。2021年に厚労省が推薦した「子どもたちに読んで欲しい本」にも選ばれており、大人から子供まで読み進められる一冊となっています。自分の信念のために、どのようにして行動していけばいいかがわかる本になっています。