全国通訳案内士 難易度

 

通訳になりたいと考えている人は、全国通訳案内士の取得を目指している人も多いのではないでしょうか。資格を受験するときにまず気になることは、その試験の難易度についてです。

 

本記事では、全国通訳案内士の難易度について詳しく解説していきます。

 

全国通訳案内士とは、日本を訪れる外国人に、日本の各地を案内し、日本の素顔を紹介する人のことです。語学力だけでなく、日本の地理や歴史、一般常識など幅広い知識と教養が要求されます。

 

筆記・口述試験の違いについて

全国通訳案内士の試験の違いについての概要は以下の表のとおりです。

筆記試験 口述試験
受験料 11,700円
受験資格 なし 筆記試験合格・免除者
試験時間 ①外国語試験:90分

②日本地理:30分

③日本歴史:30分

④産業・経済・政治及び文化に関する一般常識:20分

⑤通訳案内の実務:20分

約10分
合格基準 ①外国語:70点

②日本地理:70点

③日本歴史:70点

④産業・経済・政治及び文化に関する一般常識:30点

⑤通訳案内の実務:30点

原則として7割以上
出題内容 ①外国語

(英語、中国語、韓国語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、タイ語)

②日本地理

③日本歴史

④産業・経済・政治及び文化に関する一般常識

⑤通訳案内の実務

通訳案内の実務(筆記試験で選択した外国語)

 

各形式別の合格率

2021年度 全国通訳案内士試験の合格率は9.1%です。

試験ごとの合格率は、筆記試験は19.3%、口述試験は44.4%でした。

言語別に見ると、フランス語やドイツ語、韓国語は15%前後と高い合格率で、ロシア語や中国語、英語が5~8%と低い合格率でした。どの言語の合格率が低いかは年度によって異なるので、言語によって難易度が異なるということはありません。

 

各形式別の難易度

合格率からも分かるように、難易度は「非常に難しい」です。

合格率の低い筆記試験を突破しても、口述試験の合格率は半分以下であることからも、難易度の高さがわかります。

英語やその他の外国語が得意だからと気軽に受験しても合格はできません。筆記も口述も学習時間をしっかりと取って対策することが重要です。

 

全国通訳案内士の難易度のまとめ

いかがでしたか。ここでは、全国通訳案内士の難易度についてご紹介していきました。

難易度の高い試験ですが、通訳になるには取得しておくべき国家資格です。これを機会にぜひ勉強をしてみてはいかがでしょうか。