本記事では、旅行地理検定のメリットについてご紹介します。旅行地理検定は「日本旅行地理」と「世界旅行地理」の2種類があり、日本や世界各国の地理や観光情報についての知識を問う資格試験です。「日本旅行地理」と「世界旅行地理」のそれぞれにおいて初級、中級、上級の3つのレベルが実施されているため、受験者は自身のニーズによって受ける試験を決めることができます。
また、初級は『国内旅行地理ベーシック300+α』や『海外旅行地理ベーシック400』が出題内容の中心として明記されているので対策しやすいですが、上級ともなると、出題範囲が非常に広く設定されているので、難易度は大きく上がってきます。
しかしながら、難易度が高い分、資格を持っていることによるメリットも様々です。本記事で紹介するメリットを踏まえて、受験を考えていただけたらと思います。
資格を活かせる職業
旅行地理検定の資格を活かせる職業としては、やはり旅行関係になってくるでしょう。
学生の方は、日本旅行地理と世界旅行地理ともに、中級以上を取得しておくと就職活動において有利に働くことが考えられます。また、すでに社会人の方や異業種からの転職を考えている方は、上級を取得することによって昇進や昇給が狙えたり、中途採用でも即戦力に近い人材としてアピールしたりすることができるでしょう。
加えて、旅行地理検定と似た内容の資格として、「世界遺産検定」が挙げられます。旅行地理検定と世界遺産検定は、出題内容や活用できる方向性が違います。大きな違いは以下の表にまとめました。
旅行地理検定 | 世界遺産検定 | |
出題内容 | 旅行や地理に関する知識などの、全般的な観光資源について問われる。その中で、世界遺産に関する知識も数題問われる。 | 世界遺産そのものに関する知識が問われる。 |
活用できる方向性 | 旅行業務取扱管理者の資格に繋がり、それが就職活動に有利に働く。旅行地理検定自体は民間の検定なので、あまり有効ではない。 | 大学入試や一部の旅行会社での就職活動で優遇措置がある。 |
上記の表を踏まえると、どちらも良し悪しがあることがわかります。勉強に割ける時間があるようでしたら、教養を深めることにもつながるので、両方とも受験することも検討してみてはいかがでしょうか。
国家資格への足掛かり
前の項の表において、旅行地理検定の活用の方向性について記載したように、旅行地理検定の学習内容は旅行業務取扱管理者の試験内容に直結します。旅行業務取扱管理者とは、旅行業会唯一の国家資格であるため、この資格を所持しておくと就職活動に有利に働くことは間違いありません。特に、海外と国内の両方の旅行業務を取り扱うことができる総合旅行業務取扱管理者の資格を持っているとより有効であるため、日本旅行地理だけでなく、世界旅行地理の勉強をすることで、総合旅行業務取扱管理者に資格取得の足がかりとすることができます。
旅行がより有意義になる
ここまで、就職活動や転職、国家資格の取得等のために有効であると述べてきました。これらは、旅行地理検定の資格を取得することによるメリットであると考えられます。
しかしながら、旅行地理検定の勉強をすること自体にもメリットがあります。それは、本項のタイトルにもあるように、旅行が有意義になるということです。勉強をすることによって観光情報や地理的環境に関する知識をつけることができます。そのような知識を持っていることで、これまでと違った視点で観光をすることができ、より楽しい旅行になると考えられます。
資格を取得することによるメリットも大きいですが、資格取得のために勉強して知識を身につけたことによるメリットも同様に見込めるのが、この旅行地理検定です。
旅行地理検定のメリットについてのまとめ
今回は、旅行地理検定を受験することのメリットについて解説しました。就職などに活用できるだけでなく、旅行が有意義になることにもつながるので、是非受験してみてはいかがでしょうか。