本記事では、旅行地理検定の難易度について詳しく解説していきます。
旅行地理検定とは、旅行先の観光や地理に関する知識をはかる検定試験で、年2回実施されます。本資格を取得することで、就職や国家資格取得等に活用できるだけではなく、旅行や観光が今までより有意義になることにもつながるでしょう。
試験の種類としては「日本旅行地理」と「世界旅行地理」の種類があり、各々が初級、中級、上級の3つのレベルに分かれています。各級によって難易度や出題範囲が変わってくるので、対策のための労力も変わってきます。そこで、本記事では各級の難易度について詳しく解説し、受験者の方々に合格への手助けが出来ればと思います。
試験の級の違いについて
ここでは、旅行地理検定の級や種類による違いについて紹介していきます。それらを簡単にまとめると、以下の表のようになります。
初級 | 中級 | 上級 | |
受験形式 | インターネット受験、会場受験 | インターネット受験、会場受験 | 会場受験のみ |
試験時間 | 60分 | ||
問題数 | 80問 | 100問 | 100問 |
受験料(税込) | 3,500円 | 4,500円 | 5,500円 |
出題内容
(日本旅行地理) |
『国内旅行地理ベーシック300+α』で取り上げられている観光地・観光資源等を中心とした出題で、基本的な知識が要求されます。 | 『国内旅行地理ベーシック300+α』で取り上げられている観光地・観光資源等をもとに、それ以外の内容(時事内容など)も含めて出題するため、高度な知識が要求されます。 | 日本国内の幅広い旅行地理に関して広範囲にわたり、深い知識を必要とする内容を出題するため、非常に高度な知識が要求されます。 |
出題内容
(世界旅行地理) |
『海外旅行地理ベーシック400』で取り上げられている観光地・観光資源等を中心とした出題で、基本的な知識が要求されます。 | 『海外旅行地理ベーシック400』で取り上げられている観光地・観光資源等をもとに、それ以外の内容(時事内容など)も含めて出題するため、高度な知識が要求されます。 | 日本を除く世界の旅行地理に関して、深い知識を必要とする内容を出題するため、非常に高度な知識が要求されます。 |
※受験料は、会場受験とインターネット受験で同額です。
※受験形式、試験時間、問題数、受験料は、日本旅行地理と世界旅行地理で変わることはありません。
出題内容としては、初級と中級は参考にできるテキストが明記されているので、そのテキストをしっかりと勉強することで合格に大きく近づくことが出来るでしょう。
また、試験時間は60分でありながら、初級は80問、中級と上級に至っては100問を解答しなければならないため、ある程度のスピードを保って解答できるくらいに演習を積む必要があると考えられます。
各級別の合格率
ここからは合格率について述べていきます。日本旅行地理と世界旅行地理のそれぞれについて、各級ごとの過去3年の合格率は以下の表のようになります。
【日本旅行地理】
初級 | 中級 | 上級 | |
2020年度 | 41.2% | 39.2% | 18.4% |
2019年度 | 44.4% | 33.4% | 17.4% |
2018年度 | 50.9% | 40.4% | 27.2% |
【世界旅行地理】
初級 | 中級 | 上級 | |
2020年度 | 53.5% | 39.4% | 54.7% |
2019年度 | 50.3% | 31.4% | 29.6% |
2018年度 | 47.4% | 40.1% | 28.4% |
この表から、日本旅行地理の方が合格率が低いことがわかります。また、上に示した表には掲載しませんでしたが、昨今の新型コロナウイルスの影響なのか、受験者が大幅に減少しているという傾向があります。それが合格率にも影響しており、特に世界旅行地理に関してはその影響が顕著です。しかしながら、試験自体が難しく、しっかりと対策をしなければ合格できないことには変わりないでしょう。
各級別の難易度
合格率からも分かるように、難易度は各級や検定の種類によって様々ですが、全体的にみれば「やや難しい」と言えるでしょう。
特に、日本旅行地理の上級に関しては合格率が20%前後と非常に低くなっているので、合格するには十分な勉強時間の確保が必須です。検定のホームページにも記載されていますが、初めて受験される方は初級か中級の受験をおすすめします。
旅行地理検定の難易度のまとめ
ここでは、旅行地理検定の難易度についてご紹介していきました。初級や中級であれば、しっかりと勉強時間を確保すれば合格できるくらいの難易度だと思います。本資格を取得することで国家資格の足掛かりとなったり旅行が有意義になったりするので、是非取得を目指してみてはいかがでしょうか。