「硬筆書写技能検定を受けようと思っているけど、何かに活用できる?」
「字の丁寧さを活かした職業に就きたい」
硬筆書写技能検定の受験を検討している方の中には、このように考えている方も多いのではないでしょうか。
せっかくの資格ですから、何かに活かしたいですよね。
そこで、この記事では硬筆書写技能検定のメリットについてご紹介します。
この検定は大勢の方々が受験するので、様々な立場におけるメリットをお伝えしたいと思います。
硬筆書写技能検定 各級のレベルと合格基準
級 | 級のレベル | 配点・合格基準
実技 理論 |
|
1級 | 高校生・大学生・社会人レベル 高度 | 535点以上/600点 | 315点以上/400点 |
準1級 | 高校生・大学生・社会人レベル
かなり専門的 |
515点以上/600点 | 305点以上/400点 |
2級 | 高校生・大学生・社会人レベル 専門的 | 475点以上/600点 | 295点以上/400点 |
準2級 | 高校生・大学生・社会人レベル やや専門的 | 445点以上/600点 | 285点以上/400点 |
3級 | 中高レベル標準 | 415点以上/600点 | 275点以上/400点 |
4級 | 中高レベル基礎 | 実技・理論合わせて460点以上/700点 | |
5級 | 小3以上 | 実技・理論合わせて295点以上/500点 | |
6級 | 小1〜小3レベル | 235点以上/400点 | 理論問題なし |
各級のレベルや、合格基準に関しては上の表の通りです。この検定を受験する上での制限は特になく、誰でも受験することができます。(強いて言えば、身分証明書が必要です。)
また、検定のレベルの幅がかなり広く、自分のレベルにあった級を選んで受験できます。ただし、6級を持っていても生かせる場はほとんどないことは承知していただけるでしょう。そこで、ここからは様々な立場におけるメリットを紹介していきます。
就職活動をする上でのメリット
業務をする上でパソコンを多用するようになった現代ですが、字を丁寧に書けるに越したことはありません。ただし、ESや履歴書などもパソコンで作成することも増えたので、実際の筆跡でアピールする機会が減ってきました。したがって、所有している資格等の欄に「硬筆書写技能検定 ○級」とあると、字の丁寧さをアピールすることができます。
例えば、以下のような仕事では、字の丁寧さのアピールが有効に働くでしょう。特に、2級以上を持っていれば、面接などで目にとまることが多いです。
・筆耕(招待状や代筆)
・商品ロゴ等の作成
・秘書や事務など、手書きで文字を書くことが多い仕事
など
自分で開業するのにも有効
「丁寧な字を書くことを人に教えたい!」とお考えの方もいるかもしれません。書道塾やペン字教室などを開業するときにも、この資格は有効にはたらくでしょう。
特に、1級の合格者は優秀な指導者として認められ、「指導者証」が交付されます。これがあれば、優秀な先生であるという信憑性が増し、より多くのお客さんが集まってくることでしょう。
受験でも有利に?
ここまで、仕事をする上でのメリットを述べましたが、中高生にとってもメリットがあるんです。それは、入試優遇や増加単位認定です。
・入試優遇
入試優遇とは、高校や大学の入学試験の時に、一定の条件を満たしていると加点されたり総合的な判定の時に有利にはたらいたりすることです。特に推薦入試で導入されることの多い制度です。自分が行きたい学校に硬筆書写技能検定での入試優遇があれば、受験を検討してみても良いでしょう。他の受験者と差をつけることができます。
・増加単位優遇
高校や大学では、卒業に必要な授業の単位を全て取ることで卒業ができます。単位を取るには試験やレポートで一定以上の点数をとることが求められますが、ある資格を持っていることで、特定の科目の単位を認定してもらうことができます。例えば、硬筆書写技能検定2級を持っていれば「書道Ⅰ」の1単位を認定する、といった具合です。つまり、授業を取らずに単位がもらえるというわけです。
具体的な学校名に関しては、公式サイトに掲載されているので、チェックしてみてください。
入試優遇や増加単位認定に関する公式サイトのURL
https://www.nihon-shosha.or.jp/sp/preferential.html
硬筆書写技能検定のメリットについてのまとめ
今回は、硬筆書写技能検定のメリットについて解説しました。
是非この検定に合格して、字の丁寧さを武器に就活や入試を突破していって欲しいと思います。