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通関士は、物品の輸出入の際に必要な税関を通すための通関業務に従事することとなる資格です。通関書類の作成や審査、通関手続の代行や税関の処分に対する不服申し立てなどを行います。
通関士は貿易関係の職種・資格で、普段の生活で接する機会がないため、どんな人が向いているのか、実際の仕事の状況や業務内容がわかりにくいと思われる方もいると思います。そのため、ここでは通関士に向いている人の特徴や通関士の業務のうわさについて取り上げたいと思います。
通関士に向いている人は
通関士に向いている人の特性として、以下の3点があります。
・細かい確認を怠らない几帳面さ
・コミュニケーション能力
・専門知識を積極的に学べること
細かい確認を怠らない几帳面さ
通関士は申告書類の作成や審査を行うため、確認作業が多い仕事です。書類にミスがあれば、責任問題に発展する可能性があるため、責任感をもって確認を怠らないことが必要となります。そうした細かい確認作業が苦にならない人であれば、通関士に向いていると思います。
コミュニケーション能力
事務作業が中心の会社もありますが、税関職員との確認業務があるため、最低限のコミュニケーション能力は求められます。さらに、顧客、取引業者とのやりとりを通関士が担うような会社が割合として多く、そうした場合には、高いコミュニーケーション能力が求められやすくなっています。
専門知識を積極的に学べること
通関業務は、法律や貨物となっている商品の知識を持っていることが求められます。商品の説明を税関や顧客に行う場面も出てくるため、そうした専門知識を積極的に学べる素質を持ち合わせていることが望ましいでしょう。
植物や医薬品などのような特定の物品には、法律による規制があり、取引に関係がある法律と扱う商品の関連知識といった、専門性を磨くことが通関士の仕事の一つです。
通関士に関するうわさ
ここまで、通関士に向いている人について紹介しましたが、通関士の仕事にはいろいろな噂や意見があることも事実です。例えば、激務であるとか、人と関わらなくてもいい仕事の一つである、といったものがあります。今回は、その2点について見ていきます。
通関士は激務か
通関士は激務という意見は、かなりの数あります。実際のところは会社によって大きく違うようで、残業が少ない会社もあります。残業が少ないことを重視するのであれば、就職時に予め確認しておかなければなりません。
通関士が激務になる背景には、人手不足で業務の範囲が広いことや申告の数が通関士の数に対して多すぎることが考えられます。こうした状況が改善されることは少ないため、しっかりと確認しておくことが重要です。
通関士は人と関わらなくていい仕事か
通関士は、人と関わらなくていい仕事と言われることがあります。人と全く関わらないことはさすがにありませんが、特定の人との接触以外はないケースはあります。ただし、通関士が顧客対応をする会社は結構多く、そうした会社では、人と関わることがかなり増えます。こうしたことが理由で、コミュニケーション能力が高い人が向いているとされています。
多くの人と関わることに抵抗がある方は、業務の範囲や内容を確認しましょう。
通関士についてのうわさについてまとめると、完全に間違っているものではなく、当てはまることもあり、結局のところは、会社によって大きく異なるという結論になりました。会社によって状況が大きくことなることは、あまりよくないようにも見えますが、言い換えると、自分に合った働き方を選択する機会を得ることも可能だということでもあり、悪いことばかりでもないでしょう。
通関士として就職・転職活動をされる際には、自分に合った会社を見つけられるように、準備をしておくのがよいと思います。
通関士に向いている人のまとめ
今回は、通関士に向いているタイプと通関士に関するうわさについて取り上げました。通関士として働く際には、業務内容によって、必要な能力と働き方が大きく異なるため、会社の求人条件が重要であることがわかりました。
通関士を目指している方は、自分がどんな通関士になりたいのか、苦手なことがあったとしても乗り越えられるかなどを考えて、通関士として働くべきかやどんな会社選びをするかを判断していただきたいと思います。