建設現場などで発破等の業務を行う際には発破技士の資格が必須となります。その資格取得の過程で発破実技講習というものを受講することがありますが、どのような場合に受講が必要となるのでしょうか。

そこで今回は、発破技士の講習について詳しく見ていきたいと思います。

発破技士の受験資格は?

そもそも、発破技士には受験資格などは設けられているのでしょうか。

結論から言うと、発破技士の資格試験に受験資格はありません。しかし、免許交付要件が設定されているため、万が一要件を満たしていない場合、試験に合格しても免許が交付されなくなってしまいます。免許交付要件は下記のように定められており、いずれかを満たす必要があります。

• 学校教育法による大学、高等専門学校、高等学校又は中等教育学校において、応用化学、採鉱学又は土木工学に関する学科を専攻して卒業したものであって、その後3ヶ月以上発破の業務について実地修習を経た者
• 発破の補助作業の業務に6ヶ月以上従事した経験を有する者
• 都道府県労働局長の登録を受けた者が行う発破実技講習を修了した者

上記からわかるように、発破実技講習は発破技士免許の交付要件のひとつになっており、講習を受講することで実技経験を積まずに免許を取得することができます。もし取得を急いでいる場合は講習の受講も検討してみてください。

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出典:出版社HP

発破実技講習の概要は?

発破実技講習は都道府県労働局長の登録を受けた機関によって運営されています。ここでは、東京都を例に講習の概要についてご紹介します。

発破実技講習は、東京都では一般社団法人 東京都火薬類保安協会によって開催されています。年1回、2日間にわたって行われており、座学講習と実技演習からなります。座学では火薬類や発破用具の取扱いについて学びます。実技演習では、穿孔、装填、結線、点火、後処理といった流れを見学した後、実際に火薬類を使って演習を行います。2日間の講習を終え、講習修了証を取得することで発破技士免許の交付要件を満たしたことになります。受講料は、協会会員の場合は31,400円、非会員の場合は39,700円です。

日程 科目 内容
1日目 座学講習 火薬類の取扱いを中心とする発破用具と、模造火薬類を併用した講習
2日目 実技演習

座学講習

実操業発破の見学と実際に火薬類を使った発破実技演習

発破実技講習についてのまとめ

今回は、発破技士の免許交付要件のひとつである発破実技講習についてまとめてきました。

発破技士の資格試験に受験資格は設けられていませんが、免許交付要件というものが定められています。発破実技講習は39,700円と高額ですが、実務経験が免除となりますので、もし資格の取得を急いでいる場合は講習の受講も検討してみてください。

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